「美の多様性を表現する」
SAYURI USHIOの表現手法
それぞれ、カットに入る前に真っ白なシャツに着替え、変化の前の状態を撮影する。
「どんな自分になりたいですか?」SAYURIが問いかける。
うまく言葉にできる人は少ない。
視覚的にイメージを共有できるように、スケッチブックが用意されている。
対話を進めながら、さらさらとヘアデザインのスケッチが描かれてゆく。
ほとんどの人は、自分が本当は何者であるか、何を求めているかを知らない。
男として、女として、大人、子供、家族、友達、仕事、、、
社会関係の中で求めに応じてかぶる仮面。
それぞれ色んな役割を演じて、それが自分だと思い込んでいる。
その仮面は、あまりにも馴染みすぎて、自分にぴったりと張り付いている。
だから仮面を無理に外そうとすれば対抗や痛みを感じることもある。
SAYURIのカットはそれを自然の流れで、すんなりと、本質そのものに還してゆく。
何故なら、本人が無自覚で言葉に出来ない本質を、その人の髪そのものが語るから。
頭の形、生え癖、髪質、毛量。その髪に触れただけで、SAYURIは髪と対話し察知する。
「その人の髪の声が聞こえるの」とSAYURIは語る。
癖毛は癖毛のままに、コンプレックスが美しい個性に変わる。
身も心も軽くなり、髪が生き生きと揺れる。誰もが笑顔になる。
髪を切り終えたあと、再びSAYURIが尋ねる。「いま、どんな気分ですか?」
様々な背景を持つ、それぞれの人生の中での、ほんとうの自分で答える。
そのキーワードを胸に記して、髪と命が輝いた。
はじまりはNYブルックリンでの制作、2度めは山形大石田、3度目は姫路をロケーションとする。
「国籍、年齢、性別、障害のあるなしにかかわらず全ての制限から解放する社会実験。果敢に立ち向かっている人を応援し、障害が有るから無いの世界に挑む、心を開放する生まれ変わりのセレモニー」だという。
神聖な心で髪を切るイニシエーション(儀式的)な体験を通じて、髪を切る人と切られる人の関係性の共鳴プロセスそのものを作品とみなす。
完成された作品から、観る人が作者の感覚的な何かを受け止めるのではなく、それを作っていく過程そのものに作品の大切なコトがある、といった考え方である。
それは、アートの世界では※ワークインプログレス(公開制作)と呼ばれる
ある種、※ソーシャル·エンゲージド·アート(社会と深く関わるアート)の試みでもある
自身のライフワークとして1000名のモデルケースを世界各地で展開していく考えだ。
※ワーク・イン・プログレス
Work in progress
完成された作品から、観る人が作者の感覚的な何かを受け止めるのではなく、それを作っていく過程そのものに作品の大切なコトがある、といった考え方。
※ソーシャリー・エンゲイジド・アート
Socially Engaged Art
アーティストが対話や討論、コミュニティへの参加や協同といった実践を行なうことで社会的価値観の変革をうながす活動の総称であり、SEAと略記され
LIVE配信 Instagram
https://www.instagram.com/sayuriushio
体験するのは
生まれ変わる自分自身
reborn and renewal for yourself
そのとき髪は
あなたの常識をうれしく裏切る
そのとき髪は
生命の喜びにあふれる
SAYURIの手は
あなたの髪だけでなく
あなたの身体全体を包む空間も
円をえがきながら
ヘアカットで浄化し清めてゆく
髪をあなた自身に戻したとき
あなたがあなたに還るとき
あなたは髪から
体感とゆうメッセージを受け取る
そのメッセージを胸に記すことで
あなたは新しく生まれ変わる